急に雨漏りが発生すると、多くの方は慌ててしまうでしょう。修理を業者に依頼する方は多いですが、修理までの間、雨漏りをそのままにしておくと被害が広がる恐れがあります。急な雨漏りにはどのように対処すれば良いのでしょうか。

本記事では、雨漏りの応急処置の方法や、やってはいけないこと、応急処置後の対応について分かりやすく解説します。突然の雨漏りでお困りの方は、ぜひ参考にして適切な応急処置を行いましょう。

【この記事で分かること】

  • 雨漏りが発生した場合、本格的な修理が必要だが、自分で雨漏りの出口を塞ごうとしたり、板を打ち付けたりするのはNG。
  • まずはバケツを置く、ビニール袋を活用する、吸水シートを敷く、ブルーシートをかぶせる、防水テープを貼る、漏電対策を行うなどの応急処置を行う。
  • 雨漏りは原因の特定が難しいので、自分で修理を行うのは難しい。信頼できる業者を選んで、修理を依頼するのがおすすめ。

突然の雨漏り!可能な範囲で応急処置を

突然、天井から水が垂れてきたり、壁紙から水がにじみ出てきたりした場合、雨漏りが発生している恐れがあります。突然の雨漏りに直面して、焦っている方も多いのではないでしょうか。

雨漏りが発生した場合、最終的には修理が必要になります。ただし、本格的な修理を行うまでの間に何も対処せずに放置すると、被害が拡大する可能性が高いです。被害が広がると、建物や家財が腐食したり、カビが発生したりすることがあります。さらに、被害が深刻になるほど修理費用も高額になりやすいです。また、雨漏りが原因で漏電が発生し、火災につながるリスクもあります。

このような事態を防ぐために、雨漏りが発生した際はすぐ適切な応急処置を行うことが大切です。

雨漏りの応急処置の方法

ここからは、雨漏りの具体的な応急処置の方法を6つご紹介します。

雨漏りの状況やご自身の安全を踏まえて、無理のない範囲で適切に対策をしましょう。

バケツを置く

雨漏りの範囲がそれほど広くない場合は、水が落ちてくる場所にバケツを置いて受け止めましょう。これにより床に水が染み込むのを防ぎ、腐食や劣化を抑えられます。バケツがいっぱいになる前に小まめに水を捨て、溢れないよう注意しましょう。

ただし、バケツを置くだけでは水が周囲に飛び散る恐れがあります。バケツの下にはビニールシートや吸水シートを敷き、床を保護しましょう。大きめのビニールシートを使えば、広範囲の床もまとめてカバーできます。

ビニールシートやビニール袋をろうと状に貼り付ける

雨漏りが広範囲にわたっている場合は、ビニールシートやビニール袋をろうと状にして貼り付ける方法が効果的です。

ろうと状にしたビニールシートや袋の先端をバケツに入れておけば、水を効率的に集められます。また、貼り付けたビニール袋に小さな穴を開け、その真下にバケツを置く方法でも問題ありません。

ビニールシートや袋を天井や壁に貼る際には、養生テープを使うと良いでしょう。そうすることにより、剥がすときにクロスや壁紙を傷めにくくなります。さらに、雨漏りしている箇所の下や近くに動かせない家具がある場合にも、この方法がおすすめです。

吸水シートを敷く

吸水シートを敷くことで、床や周囲に水が染み込むのを防げます。例えば、天井裏で雨漏りが発生している場合、前述の方法では対処が難しいかもしれません。しかし、雨漏りしている箇所の真下に吸水シートを敷くだけなら、狭い場所でも簡単に応急処置ができます。

また、この方法は壁などバケツを設置しにくい箇所で雨漏りが発生しているときにも効果的です。ただし、高所での作業が必要になる場合は、安全に注意し、無理に行わないようにしましょう。

ブルーシートをかぶせる

屋根が破損したり亀裂が入ったりして雨漏りが発生している場合、上からブルーシートをかぶせるのが効果的な方法です。

屋根から雨漏りが発生している場合、発生箇所を正確に特定するのは、業者でも簡単ではありません。大きなブルーシートなら屋根全体を覆うことができるので、効率的に雨漏りに対処できます。ブルーシートが風で飛ばないように、土嚢を置くか強力なテープでしっかり固定してください。ただし、建物を傷める恐れがあるため、ロープで縛る方法は避けましょう。

この応急処置は高所に上がる必要があり、危険が伴うため、無理に行わないようにしてください。屋根もブルーシートも滑りやすいため、行う場合は雨が止んでから、複数人で作業しましょう。

防水テープやコーキング材を使用する

雨漏りの範囲がごく狭く、水の量も少ない場合には、防水テープを貼ったりコーキング材を塗ったりすることで、水の浸入を防げます。

防水テープを使用する際は、まず水分をしっかり拭き取り、乾燥させた上で汚れを落としてから貼り付けてください。コーキング材を使う場合は、重ね塗りするか、古いコーキングを剥がして塗り直すのが効果的です。ただし、乾く前に雨が降ってしまうと効果が失われるため、天気予報を確認して作業しましょう。

また、コーキング材は、雨漏りがまだ発生していないものの、ひび割れがある箇所の予防処置としても役立ちます。

漏電対策をする

雨漏りが発生した際には、応急処置として漏電対策も欠かせません。壁や天井の内部には電気配線が通っており、放置すると水が染み込んで火災の原因になる恐れがあります。まずは、使用していない場所のブレーカースイッチをオフにしておきましょう。

また、以下の方法で、漏電していないかを確認しましょう。

  1. 全てのブレーカースイッチをオフにする
  2. アンペアブレーカースイッチ(一番大きなスイッチ)だけをオンにする
  3. 小さなスイッチを一つずつ全てオンにする

このとき、小さなスイッチを入れた際にブレーカーが落ちる場合は、そのスイッチが担当する回路で漏電が発生している可能性があります。もし漏電の恐れがあると分かった場合は、すぐに電力会社へ連絡し、対応を依頼しましょう。

雨漏りの応急処置は家財もしっかり保護しよう

雨漏りが発生した場合は、家財の保護も行いましょう。小さなものは水濡れの危険がないところに動かし、動かせないものは、ビニールシートやビニール袋で覆います。

特に電化製品が水濡れすると、漏電のリスクがあります。動かせない家電は、全体が濡れないようにしっかりと覆いましょう。また、作業の際はコンセントを抜くようにしてください。

雨漏りの応急処置でやってはいけないNG行動

雨漏りが発生した際には応急処置が大切ですが、間違った対応をすると被害を悪化させたり、けがをしたりする恐れがあります。これから紹介する行動は避けるようにしましょう。

雨漏りの出口をむやみに塞ぐ

雨漏りが発生しても、水が漏れ出てくる箇所をむやみに塞がないようにしましょう。

「水が落ちてこないように」と、雨漏りの出口を全て防水テープやコーキング材で覆うと、雨水の逃げ道がなくなり、別の場所で雨漏りが発生する恐れがあります。特に原因を特定できていない状態で出口を塞いだ場合、被害がさらに広がる可能性が高いため注意が必要です。

板を打ち付ける

雨漏りの発生箇所に板を打ち付けることは、避けましょう。板を打ち付ければ、一時的に雨漏りを塞げるように見えるかもしれません。しかし、釘を打ち込むことで新たな穴が開くので、その部分から雨漏りが発生する可能性が高まります。

また、建物の構造を理解せずに釘を打つと、家の強度や内部構造に悪影響を及ぼすかもしれません。結果的に雨漏りよりも大きな問題が発生してしまう恐れもあるため、板を打ち付ける応急処置は避けてください。

無理に屋根の上に登る

無理に屋根へ登ることは避けてください。前述のように、ブルーシートで屋根全体を覆えば一時的に雨漏りを防ぐことができます。しかし、屋根は雨が降っていなくても非常に滑りやすく、専門業者であっても転落事故を起こすほど危険な場所です。

慣れていない方が無理に作業すると、大きなけがにつながる恐れがあります。「危険だ」と少しでも感じたら、ブルーシートによる応急処置はせず、他の方法で対応しましょう。

雨漏りが起こりやすい箇所

雨漏りは気付かないうちに発生して、被害が拡大していることも珍しくありません。雨漏りが起こりやすい箇所をご紹介するので、定期的にチェックするようにしましょう。

屋根

雨漏りが起こりやすい代表的な箇所の一つが屋根です。雨や風などから建物を守る役割を持つ屋根は、常に直射日光や雨風にさらされているため、劣化が進みやすい部分でもあります。特に台風や暴風の際は、屋根に何らかの破損が生じ、雨漏りが起こりやすいです。

屋根で雨漏りが発生した場合、天井に染みができたり、水滴が落ちてきたりするのが典型的なサインです。以前より雨音が大きく聞こえるようになった場合も、屋根から雨漏りしている恐れがあります。

また、太陽光発電設備を設置している屋根は、設置していない場合に比べて雨漏りのリスクが高まります。信頼できる業者が適切に施工していれば問題はほとんどありませんが、隙間の処理が不十分な場合には、そこから雨水が浸入してしまうかもしれません。

外壁

外壁も雨漏りが発生しやすい箇所の一つです。外壁の塗装が劣化したり、窓やサッシ周りのコーキング材が傷んだりすると、その隙間から雨水が浸入して雨漏りが起こります。

外壁からの雨漏りが悪化した場合、壁に染みができたり、壁を伝って水が流れたりするのが典型的な症状です。また、窓枠やサッシとの継ぎ目に雨水が入り込むと、窓の下部が濡れてしまうこともあります。

天井裏・屋根裏

屋根で発生した雨漏りが原因となり、天井裏や屋根裏にまで雨水が入り込むことがあります。

この場合、屋根だけでなく断熱材にも水が染み込み、家の構造部分にまでダメージが及ぶ恐れがあります。さらに湿気がこもりやすいため、カビが発生しやすく、カビ臭さを感じるようになることも少なくありません。

ベランダ・バルコニー

ベランダやバルコニーも、雨漏りが発生しやすい箇所の一つです。

雨風にさらされるベランダやバルコニーは、構造上雨水がたまりやすくなっています。建材が劣化したり、排水溝にごみがたまって詰まったりすると、水が正常に流れなくなり、室内に水が入り込んでしまうことがあります。特に築年数がたっている建物は注意が必要です。

応急処置後の雨漏り修理は自分でできる?

応急処置だけでは雨漏りを完全に解決することはできません。そのため、後日に本格的な修理を行う必要があります。

インターネットで「自分で雨漏り修理をする方法」を調べることもできますが、適切に対処できなければ、原因を完全に取り除くのは難しいでしょう。見えない箇所で雨漏りが続くと、建物の腐食やカビの発生につながる他、漏電による火災のリスクも高まります。

雨漏りは専門業者でも目視での原因特定が難しい上、複数箇所で発生しているケースも多くあります。また、屋根や壁の材質・構造を踏まえて修理しなければ、根本的な解決につながらない可能性が高いです。

被害を大きくしないためには、自分で修理するのではなく、専門業者に依頼することをおすすめします。

雨漏り修理を依頼する業者を選ぶポイント

雨漏り修理を業者に依頼する場合は、対応の早さを重視しましょう。雨漏りは放置すると被害が広がる可能性があるため、迅速な対応が大切です。休日や夜間にも対応してくれる業者や、自宅から近くにある業者で、すぐに駆け付けてくれる業者を選ぶことをおすすめします。

また、前述した通り、雨漏りは専門業者でも原因の特定が難しい場合があります。専門資格を持つスタッフが在籍している、目視以外の調査方法も実施できる、実績が豊富で評判が良いといった業者を選ぶようにしましょう。また、万が一に備えて、保証やアフターフォローの充実度もチェックしておくと安心です。

近隣で対応してくれる業者を複数ピックアップして、相見積もりを取り、料金や工事内容を比較して、妥当な料金の業者を選びましょう。

雨漏りの応急処置をしたら業者に修理を依頼しよう

雨漏りが発生した際は、被害の拡大を防ぐために応急処置が欠かせません。ご紹介した方法を参考に、発生した箇所や範囲に合わせて、適切な対処を行いましょう。

高所での作業が必要になる場合は、安全に十分気を付けて、無理せず、できる範囲で行うようにしてください。応急処置をした後は、業者に雨漏り修理を依頼し、原因を特定した上で、適切な修理を行いましょう。

神奈川・東京・大阪・兵庫で雨漏りにお困りなら、「雨漏りねっと」にご相談ください。雨漏りの原因を徹底的に調査し、問題がある箇所のみ修理を行います。緊急対応も行っていますので、まずはお気軽にご相談ください。