天井から水がポタポタと落ちる音がしたり、天井に染みが広がっていたりすると「もしかしたら天井が崩れて落ちてくるのでは」と不安を感じるかもしれません。

天井からの雨漏りは、早期のうちに処置すれば天井が落ちてくることはありませんが、長年放置すると建物の劣化が早まる可能性が高いです。

本記事では、雨漏りで天井が落ちてくる可能性の有無をご紹介する他、天井が落ちる前兆、雨漏り発生時の応急処置などについて解説します。天井からの雨漏りに不安や悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。

【この記事で分かること】

  • 雨漏りを放置すると天井材が水を吸うため、重みで天井が落下する可能性がある
  • 自分でできる応急処置は家財の養生やブレーカー落としが基本であり、安易に穴を塞ぐことは避けるべき
  • 修理費用は被害状況によって異なるが、2万~40万円が相場

雨漏りで天井が落ちることはある?天井が落ちるメカニズムを解説

雨漏りを長期間放置した場合、天井が崩落するリスクは十分にあります。

天井からの雨漏りの原因は屋根にあることが多いですが、屋根には水切り板金や防水シートといった防水処理が施されているため、本来であれば天井までは浸水しません。しかし、防水設備が劣化したり、元々の処理に不具合があったりすると、屋根に水がたまって天井にしみ出すことがあります。

初期のうちは、大きな被害が出ることは少ないです。しかし、長い間放置すると水を吸った建材の重量が増加し、柱や壁にかかる負荷も大幅に増えます。その結果、天井の重みに耐えきれなくなった柱や壁が崩れ、屋根が落ちてくる恐れがあるのです。

また天井からの雨漏りは、壁や柱といった構造部分を腐食させる原因です。長年続く雨漏りの影響で建物そのものの耐久性が落ちている場合、天井の重量増加との相乗効果によって屋根が落ちてくる危険性もあります。

雨漏りが発生してから屋根が落ちてくるまでには、長い期間を要するのが一般的です。以下のようなケースでは、雨漏りの発生から短期間で屋根が落ちてくるリスクがあるため注意が必要です。

  • 築年数が古い木造住宅
  • 過去に雨漏りが発生したのにもかかわらず、適切に処置しなかったケース

天井が落ちる前に現れる危険なサイン

天井はある日突然落ちてくるわけではなく、多くの場合、何らかの前兆が現れます。

危険な前兆を見逃すと、天井が崩落し、建物だけではなく住民や家財にも大きな被害をもたらす可能性もゼロではありません。「おかしいな」と思ったら早急に点検・対処を行いましょう。

ここでは雨漏りが原因で天井が落ちる前に現れる、危険なサインを4つ紹介します。

1. 天井に浮き・剥がれ・たわみ・染みがある

雨漏りが原因で室内が多湿の状態になると、クロスの接着剤の粘着力が弱まって浮きや剥がれ、たわみなどが現れることがあります。また雨水がクロスにまでしみ出している場合は、天井に染みが広がってきます。

目に見える症状が出ているのは、雨漏りがかなり進行しているサインです。そのまま放置していると天井が崩落してしまう可能性が高いため、早急な対処が必要です。

2. 天井板が膨張している

クロスが貼られていない剥き出しの天井板の場合、雨漏りが進行すると水を吸って板が膨張してきます。

木材には、多湿になると水分を吸収し、乾燥すると湿気を吐き出す調湿作用があります。しかし、雨漏りによって大量の水が流れ込んでくると、湿気を放出しきれずに木材が大きく膨れ上がることがあるのです。

建材が膨れるほど多くの水が入り込んでくるのは、雨漏りの症状が深刻化している証拠です。梅雨や台風のタイミングなどで大雨が降ってきたら、天井が落ちてくるリスクは高まるでしょう。

3. 天井が下がってきている

天井の一部、あるいは全体が下がってきている場合は、既に建材が水の重みに耐えきれなくなっている可能性が高いです。この状態では、大雨や地震が原因で天井が落ちてくる危険性もあります。

水分を吸っているだけではなく、天井材が腐食している可能性も高いため、早めに点検や修理の依頼をしましょう。

4. 水が落ちる音やきしむ音が聞こえる

天井から水がポタポタと落ちる音がしたり、ミシミシ、パキパキといったきしむ音がしたりする場合は注意が必要です。

水が落ちる音が聞こえる場合、雨水が天井に入り込んで滴っている可能性が高く、放っておくと天井材の腐食や膨張の原因となります。

ミシミシ、パキパキなどの音がする場合は、水の重みで天井材がきしんでいるサインかもしれません。屋根や天井からの音には複数の原因があり、結露や家鳴り(建材の膨張・収縮によって起こる音)の可能性もあります。そのため「異音がしたら雨漏りである」とは決めつけることはできませんが、雨の日だけ音がする場合は注意しましょう。

被害の拡大を防ぐための応急処置方法

天井からの雨漏りを発見したら、被害の拡大を抑えるために応急処置を行いましょう。ここでは、自分でできる応急処置の方法を2つご紹介します。

1. 家財の養生

天井から水が滴っていると、家具や床が濡れたり、電化製品がショートしたりする可能性があるため、水濡れ対策として養生を行いましょう。具体的な方法は以下の通りです。

  • 水滴の落下地点に、バケツや雑巾、吸水シートなどを設置する
  • 家具・電化製品を移動させる
  • 家具・電化製品をブルーシートで覆う

バケツを使う際は、底に雑巾やタオルなどを敷き詰めておくと、水はねを防げます。天井からの雨漏りが広範囲にわたる場合は、吸水シートを床に敷き詰めて対処しましょう。

また落下地点に家具や電化製品がある場合は、なるべく被害のない場所に移動させて水濡れを防ぎます。サイズが大きくて移動できない、あるいは壁に固定されている場合は、ブルーシートなどで家具や電化製品全体を覆い、保護しましょう。

2. 部屋のブレーカーを落とす

雨漏り被害が室内にまで及んでいる場合に、特に注意したいのがコンセントの水濡れです。コンセント内部に水が入り込むと漏電を引き起こし、感電や接続している電化製品の故障、火災などが発生するリスクが高まります。

コンセントは物理的に移動できないため、差し込んであるプラグを全て抜き、修理を終えるまでは当該の部屋のブレーカーを落としておきましょう。なお、既にコンセントが雨水で濡れてしまっている場合は、直ちにブレーカーを落とし、完全に乾燥するまで触らないでください。

これは避けるべき! 天井からの雨漏りでやってはいけないセルフメンテナンス

ここまで、自分でできる雨漏りの応急処置方法をご紹介しましたが、よかれと思って行ったことが、かえって雨漏りの症状を悪化させるケースもあります。

特に以下に挙げる行動は逆効果になったり、安全面でのリスクがあったりするので避けてください。

  • 雨漏りの箇所を塞ぐ
  • 穴を開けて水抜きする
  • 屋根に上がって作業をする

それぞれの行動のリスクについて、詳しくご紹介します。

【避けるべき行動】雨漏りの箇所を塞ぐ

雨漏りのセルフメンテナンスでよくやりがちなのが、雨漏り箇所を塞ぐことです。例えば、防水テープを貼ったり、板を打ち付けたりすると、一時的には被害を抑えられるかもしれません。

しかし、出口を失った雨水がその場にとどまると、天井の重みが増して崩落の危険性が高まります。また雨水が別の場所に流れていくと、今度は内壁が傷むなど、思わぬ二次被害が生じる可能性もあります。

以上の点から、雨漏りの箇所を安易に塞ぐことはやめましょう。

【避けるべき行動】穴を開けて水抜きする

「水の重みで天井が落ちるなら、水を抜けばよいのでは」と考える方もいるかもしれません。しかし釘やキリなどを使って、穴を開けるのは危険です。雨漏り被害が発生している天井は、既に部材がもろくなっている可能性が高く、穴を開けたときの衝撃で天井が落ちてくる恐れがあります。

また穴を開けたことがきっかけで天井が崩落した場合、真下で作業していた人がけがをするリスクもあります。水抜き自体は天井崩落のリスクを軽減するための方法の一つであるものの、専門的な知識がない状態で行うのは危険です。専門の修理業者に依頼しましょう。

【避けるべき行動】屋根に上がって作業をする

屋根にブルーシートをかけたり、破損した部分を補修したりするのは有効な雨漏り対策の一つですが、高所作業には危険が伴います。足を滑らせて屋根から転落した場合、大けがを負う可能性もあるため、高所作業は修理業者に任せた方がよいでしょう。

もしも天井が落ちたら?やっておくべき対処法

雨漏りを放置した結果、天井が落ちてしまったら落ち着いてここからご紹介する対処法を行ってください。

身の安全を確保する

まずは身の安全の確保が大切です。天井が落ちた部屋にとどまり続けると、第二、第三の崩落が起きて、頭上に天井材が落ちてくる可能性があります。部分的な落下であれば他の部屋に避難できますが、建物全体に雨漏りの被害が及んでいる場合は屋内ではなく、屋外へ退避しましょう。

応急処置を行う

崩落の危険性がないと判断できたら、前述した応急処置をできる範囲で行います。ただし、少しでも身の危険を感じたら直ちに処置を中止し、安全なところに避難しましょう。

被害状況を確認・記録する

どの部屋の天井がどのように落ちたのか、現在どういった被害が発生しているのかなどを確認し、状況をメモしておきます。できればスマートフォンやカメラなどで現場を撮影し、記録として残しておきましょう。

被害状況を明確にしておけば、修理業者に現状を正確に伝えられる他、火災保険が適用できるケースであれば提出書類として活用できます。撮影する場合は、一方からだけではなく、さまざまな角度から撮っておくと、資料としての不備がなくなります。

なお、記録は写真と動画の両方で撮っておくのがおすすめです。動画であれば、水滴がどのように滴っているのか、現場でどういう音が聞こえるのかなど、写真だけでは分からない事象も記録できます。

修理業者に連絡する

天井が落ちてくるほどの被害は自分では完全に対処できないため、速やかに修理業者へ連絡しましょう。その際、前述した被害状況の記録を基に、なるべく詳細に現状を伝えます。

屋内に入れない、あるいは生活に支障を来すレベルの被害が発生している場合は、緊急対応してくれる修理業者に依頼しましょう。

天井が落ちた場合の修理費用の相場

天井が落ちた場合にかかる修理費用は、被害状況によって大きく異なります。被害状況・修理内容別の費用目安は、以下の通りです。

  • 破損した天井の一部を修理する場合:2万~5万円
  • 天井クロスの張り替えが必要な場合:3万~8万円
  • 石こうボードの張り替えが必要な場合:3万~7万円

また天井の張り替えが必要になった場合は5万~40万円の費用がかかるのが一般的です。張り替えの規模が大きければ大きいほど費用もかさむため、被害が拡大しないうちに修理を依頼することが費用を抑えるコツです。

余裕がある場合は相見積もりを取る

緊急対応が必要な場合はスピードを重視すべきですが、被害が小さく、生活に大きな支障を来していないのなら、相見積もりを取って修理業者を比較検討しましょう。

雨漏り修理の料金体系は修理業者によって異なるため、同じ条件で修理を依頼しても金額に差が出る場合があります。相見積もりを取れば、どの修理業者が良い条件を提示しているか一目で判断でき、賢く雨漏り修理を依頼できるでしょう。

ただし、費用だけで比較するのは避けましょう。「一番安いから」と価格のみで修理業者を決めると、必要な工事が行われなかったり、後から追加料金を請求されたりする可能性もゼロではありません。修理業者を比較する際は、対応のスピードや作業内容の詳細、担当者の丁寧さ、修理実績などをチェックして、総合的に判断しましょう。

雨漏りで天井が落ちる可能性はある! 雨漏りの兆候があったら早めの対処を

雨漏りを放置すると、天井が水分を吸って重くなり、最終的に落ちてくる可能性があります。天井のクロスにたわみや染みがある、天井材が膨らんでいる、天井が下がっているといった症状がある場合は、将来的に天井が落ちてくる危険性があるため、早めに対処しましょう。もしも天井が落ちてしまった場合は、安全を確保した後、被害状況を記録して早急に修理業者に依頼してください。

雨漏りねっとでは、雨漏り修理の依頼に対して、迅速な対応を心掛けています。雨漏りの原因を徹底追求し、傷んでいる箇所だけを修理するため、無駄なコストがかかりません。また神奈川・東京・大阪・兵庫からのご依頼の場合、緊急時の対応も可能です。

「天井から雨漏りしている」「天井が落ちてこないか心配」という不安やお悩みを抱えている方は、ぜひ雨漏りねっとまでお気軽にご相談ください。